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MRガス滅菌システムの特徴
■非常に優れた滅菌効果
MRガス滅菌システムはEOG(酸化エチレンガス)の10倍以上の滅菌力(弊社BI測定)でかつ、浸透性が高い点が特徴です。
その秘訣はラジカルを利用しているところにあります。
ラジカルは高い活性を持った分子の状態を指し、簡易殺菌に用いられる強酸水や過酸化水素なども、ラジカルを利用しています。
ラジカルは活性が非常に高く、通常の殺菌方法が生化学的に微生物に作用するのに対し、ラジカルは物理化学的に微生物を不活化し、殺菌効果を生じると考えられています。
MR滅菌システムは、このラジカルを有効に活用します。
■高い安全性
MRガス滅菌システムの排ガスは、瞬時に水と二酸化炭素に分解、無害化されホルムアルデヒドなどの有害物質の残留がありません。
一方、EOGガスは極めて毒性が高い発ガン性物質です。
また、メタノールを原料としますが、発生した活性ガスは不燃性で発火等の危険性もありません。
■腐食・残留がない
EOGガスは強い腐食・残留性を持つことが知られています。
また、ホルムアルデヒドは重合残留を起し、腐食性を持った蟻酸に変化し易く精密機器に用いることができません。
オゾンや過酸化水素も強い腐食・残留性を持つことが明らかになってきました。
こうした問題点を解決したのが、MRガス滅菌システムです。
MRガス滅菌システムは、ホルムアルデヒド燻蒸殺菌、オゾンや過酸化水素とはまったく異なった殺菌機構を持っています。
多くの殺・滅菌法は酸化反応ですが、MRガスは脱水素反応であり、基本的に腐食をおこしません。
そして高い滅菌効果により、極めて低濃度で短時間暴露という「薄い被曝」で済みます。
その結果、対象物への腐食・残留を起しません。
また、化学的に安定したメタノールを原料に用いることで、機器に悪影響をもたらす生成物を発生させません。
金属の腐食やプラスティックの劣化がないため、精密機器類が設置されている製薬プラントの無菌室や、病院の手術室などの滅菌が養生不要で実施可能です。